WANIMA『やってみよう』の真相!名曲の元ネタと制作秘話を解剖
2017年の元日に放送開始された「au三太郎シリーズ」のテレビCMで突如オンエアされ、日本中のお茶の間に強烈なエネルギーを放ったWANIMAの代表曲『やってみよう』。誰もが幼少期から親しんできた童謡をパンクロックへと昇華させた斬新なアプローチは、瞬く間に社会現象となりました。リリースから年月が経った現在でも、学校の運動会や部活動の応援歌、企業の研修ソングとして不動の人気を誇っています。
しかし、なぜこの親しみやすいメロディがWANIMAの手によってこれほどまでに情熱的なキラーチューンへ変貌を遂げたのでしょうか。本稿では、原曲のルーツからCM起用の舞台裏、音楽理論的なコード進行のギミック、そしてカラオケでの攻略法まで、徹底取材をもとにその全貌を解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:原曲はイギリス民謡をルーツとする童謡『ピクニック』であり、au三太郎CMの「春のトビラ・やってみよう」篇のために書き下ろされた。
- 要点2:シンプルなメジャーコード進行にWANIMA特有のスリーコード+高速ビートを融合させ、誰でも口ずさめる親しみやすさとパンクの疾走感を両立。
- 要点3:メジャー1stフルアルバム『Everybody!!』に収録され、現在もYouTubeのMVや各種サブスクで世代を超えて再生され続ける応援歌の金字塔。
【大反響の舞台裏】au三太郎CMソング起用の理由と楽曲誕生の経緯
松田翔太演じる桃太郎、桐谷健太の浦島太郎、濱田岳の金太郎らが織りなす「au三太郎シリーズ」は、当時CM好感度ランキングで首位を独走していました。2017年の幕開けを飾るテーマとして掲げられたのが「やってみよう」。このメッセージを体現するアーティストとして白羽の矢が立ったのが、熊本県出身の3人組ロックバンド・WANIMAでした。
当時、インディーズレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」に所属しながら破竹の勢いで知名度を上げていた彼らに対し、広告制作サイドは「失敗を恐れずに新しい一歩を踏み出すワクワク感」を表現できる唯一無二の存在として熱烈なオファーを敢行。タイアップ楽曲として制作された『やってみよう』は、オンエア直後からSNS上で「元旦から元気が出すぎる」「歌っているのは誰?」と爆発的な話題を呼びました。
歌詞を手掛けたのは、CMプランナーの篠原誠氏。WANIMAらしいポジティブで泥臭いパッションを損なわないよう、ボーカルのKENTAが放つハイトーンボイスと力強いドラム&ベースが組み合わさることで、CMソングの枠を超えたエネルギッシュなアンセムが完成したのです。
【元ネタ徹底解剖】原曲のイギリス民謡と童謡『ピクニック』の驚きの関係
耳馴染みのある「丘を越え 行こうよ 口笛吹きつつ」というフレーズで知られる童謡『ピクニック』。多くの日本人が日本の伝統的な唱歌や童謡だと思い込んでいますが、そのルーツは19世紀のイギリス民謡(伝統歌謡)にあります。
もともとはイギリスの労働歌やフォークソングとして親しまれていた旋律がアメリカへ渡り、その後、日本において萩原英一氏の訳詞によって童謡『ピクニック』として広く定着しました。WANIMAの『やってみよう』は、このパブリックドメイン(著作権消滅)となった親しみやすい旋律をベースに、アップテンポなメロディック・ハードコアの手法で大胆に再構築したものです。
「童謡×パンクロック」という組み合わせは、一見するとミスマッチに思えるかもしれません。しかし、古くから大衆に歌い継がれてきたメロディの強靭さと、WANIMAのストレートなバンドサウンドが融合することで、子供からシニア層まで瞬時に感情移入できる間口の広さを生み出しました。
【音楽構造と難易度】キャッチーなコード進行とカラオケ攻略法
『やってみよう』が持つ圧倒的な高揚感の秘密は、緻密に計算されたコードワークとリズム隊の推進力にあります。基本キーは原曲の明快さを引き立てるメジャーキーで構成されており、王道のダイアトニックコード(I - V - vi - IVなど)を軸とした親しみやすい展開が特徴です。
ギター演奏の観点から見ると、パワーコード中心で構成されているため、初心者バンドのコピー曲としても極めて人気が高い楽曲です。一方で、カラオケで歌唱する際には、KENTA特有の圧倒的な音域と声量が要求されるため、決して難易度は低くありません。
| 項目 | 『やってみよう』詳細データ | 一般的なJ-POP基準 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| テンポ(BPM) | 約195(超アップテンポ) | 120〜130前後 | 疾走感が非常に高く、息継ぎのタイミング確保が最大の難所。 |
| 最高音(歌唱域) | hiA(ラ)〜hiB(シ)付近 | mid2G(一般的な男性上限) | 男性が地声で歌いきるにはハイトーンの発声技術が不可欠。 |
| コード進行構造 | カノン進行派生+パンクスリーコード | 複雑な転調・テンションコード | 誰でも耳馴染みが良く、直感的に盛り上がれる黄金パターン。 |
| カラオケ難易度 | 星4.5 / 5.0(高難度) | 星3.0(標準) | テンポが速く言葉数も多いため、リズムキープとスタミナが必須。 |
カラオケで歌いこなすコツは、母音をはっきりと発音しながら、重心を低く保って声を前に押し出すことです。サビの「正しいより 楽しい 正しいより 面白い」というキラーフレーズでは、音程を気にしすぎず、言葉のエネルギーをぶつけるように歌うことで、原曲の持つ熱量を再現できます。
【実態検証】ネットの反応と評判|なぜこの応援歌は心に刺さり続けるのか?
YouTubeに公開された公式ミュージックビデオ(MV)は再生数1億回を突破しており、公開から年月が経過した現在でもコメント欄には日夜新たな書き込みが寄せられています。SNSや各種レビューサイトにおけるリスナーの声を分析すると、単なるCMソングにとどまらない深い共感が形成されていることが分かります。
「就活で心が折れそうになったとき、毎朝この曲を聴いて出社した」「部活の引退試合前にチーム全員で円陣を組んで歌った」といった、人生のターニングポイントに寄り添うエピソードが目立ちます。既存の童謡が持つノスタルジーと、WANIMAが放つ「失敗してもいいからまず動け」という現代的なメッセージが、リスナーの不安を打ち消す役割を果たしているのです。
【プロの結論】この楽曲が魂に刺さる人・物足りなさを感じる人の条件
本楽曲は極めて強力な推進力を持つ一方で、リスナーの精神状態や音楽的嗜好によって受け止め方が分かれる側面もあります。
【絶大なパワーを受け取れる人】
- 新しい挑戦や環境の変化を控えており、背中を強く押してほしい人
- 失敗への恐怖で足がすくみ、頭で考えすぎて行動できない人
- ライブ会場やフェスで、理屈抜きに拳を突き上げて一体感を味わいたい人
【やや物足りなさを感じる可能性がある人】
- 叙情的な暗さや、複雑で技巧的なジャズ・プログレ寄りのコードワークを好む人
- 過度に直球なポジティブメッセージに対して、気後れや気疲れを感じてしまう時期にいる人
【一般に知られていない盲点】WANIMAの軌跡とアルバム『Everybody!!』の真実
『やってみよう』を巡るネット上の言説において、しばしば「CM用のショートバージョンしか存在しない企画モノ」と誤解されるケースが見受けられます。しかし実際には、CM公開から間を置かずにフルサイズ音源が配信リリースされ、2018年1月にリリースされた彼らのメジャー1stフルアルバム『Everybody!!(エビバデ)』にも堂々収録されています。
熊本県天草出身のKENTA(Vo/Ba)、KO-SHIN(Gt/Cho)、そして後から加入したFUJI(Dr/Cho)の3人が上京し、幾多の苦節を経てメジャーシーンの頂点へと駆け上がる過渡期において、この楽曲が果たした役割は計り知れません。アンダーグラウンドのメロコアシーンから国民的ロックバンドへと飛躍する決定打となったのが、まさにこの『やってみよう』でした。
アルバム『Everybody!!』はオリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得し、30万枚を超える大ヒットを記録。タイアップ曲としての枠組みを完全に突破し、WANIMAの音楽的アイデンティティを象徴する重要ピースとしてファンの心に刻まれています。
【wanima やっ て みよう】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『やってみよう』のフル音源はどこで聴くことができますか?
A1:Apple Music、Spotify、Amazon Music、LINE MUSICなどの主要音楽配信プラットフォームで配信されているほか、WANIMAのメジャー1stフルアルバム『Everybody!!』にフルサイズで収録されています。CDや配信でいつでもフル尺を鑑賞可能です。
Q2:原曲の『ピクニック』と歌詞はどのように違いますか?
A2:原曲のメロディラインを踏襲しつつ、歌詞はCMのテーマに合わせて完全に新しく書き下ろされています。「正しいより 楽しい」「倒れるなら 前のめり」など、失敗を恐れず挑戦することの大切さを説く独自のメッセージが全編に込められています。
Q3:公式MVはどこで見られますか?
A3:YouTubeの「WANIMA Official YouTube Channel」にて公式ミュージックビデオがフル尺で公開されています。メンバー3人が泥だらけになりながら笑顔で演奏する姿が印象的な、躍動感あふれる映像作品です。
まとめ:時代を超えて背中を押し続けるアンセムの本質
童謡『ピクニック』という誰もが知る普遍的なメロディを、熱量の高いパンクロックへと昇華させたWANIMAの『やってみよう』。その誕生の背景には、au三太郎シリーズの巧みな演出意図と、インディーズから這い上がってきたバンドの剥き出しのバイタリティの幸福な融合がありました。
何かに迷ったとき、立ち止まりそうになったとき、「正しいより 楽しい」と叫ぶ彼らのストレートな言葉は、これからも多くの人々の最初の一歩を力強く後押しし続けます。音源を聴くだけでなく、ぜひ歌詞の真意やルーツに思いを馳せながら、その圧倒的なエネルギーを体感してみてください。 (出典: wanima やっ て みよう(Yahoo!ニュース))